骨伝導 - 骨伝導情報館

骨伝導の最新情報から意外な活用場面を発信しています。
存続が危険な治療院

山陰湯村温泉の骨伝導旅情 続き

山陰湯村温泉街


 山陰の湯村温泉の続きです。

 ⇒ 前回はこちらです。(山陰湯村温泉 骨伝導旅情)

 湯煙と骨伝導との関係から、今度は実際に紀行ライターD氏が温泉を堪能する場面へと移ります。全国の名湯・秘湯を知り尽くす氏が、湯村温泉について語ります。

  -----------------------------------------------------
 
 今宵の宿は寿荘というところ。四年前は高山屋というこじんまりした家庭的な宿に泊まった。お湯も雰囲気も良かったので今回も泊まりたかったが、残念ながら満員だった。

 寿荘は宿名の印象とは裏腹な鉄筋六階建ての巨大旅館。設備も整い清潔で従業員の応対も丁寧で気持ちが良い。一頃は宿泊料が高くガタイばかり大きい割りに細部や応対のいい加減な宿も多かったが、ここはそういうことはなく好印象が持てた。シーズンの一人客でも気持ちよく迎えられ、もったいないくらい大きな和室に通された。まあたらしい畳の香りが心地よく、まずはバッタリ、大の字。

 しばらくして、いざ浴室へ。

 意外にもお風呂はシンプル。
 大きなタイル張りの浴槽。荒湯からの98度の源泉を引いて満々と湛える。適温。透明な単純泉。荒湯からはやや離れた位置に建つ宿なので、その間に適温に収まるのかもしれぬ。また宿でも多少の調整をしているのかもしれない。

 入った途端、どうしても「あァ〜・・。」とため息みたいな声が出てしまう。四年振りの湯村の湯。まずはしばらく湯に身体を沈めたままであった。

 夜、また温泉街をフラフラ散歩する。

 荒湯近辺は鮮やかにライトアップされ、温泉情緒をますます演出している。近年はあくまで、健全観光化される方向で、ドラマに出てくるようなストリップ小屋や怪しい飲み屋はない。いい様な悪い様な、複雑な心境にもなるが、まったく変わらなければ良いかというとそう言う訳ではなく、残るべきものと、消えざるを得ないものがはっきりしていればいい、とも思う。

湯村温泉薬師湯


 薬師湯に入ってみた。4年前は地元の人と浴衣姿の宿泊客が渾然としていたが、今回はほぼ地元の人だけ。まだ八時前にしては少ないなと思った。

 宿が巨大化すると土産もの屋や娯楽施設が宿の中に納まってしまい、客はあまり外へ出なくなるとよく言われるが、やはりそうなのか?
 一人勝ちみたいな風潮のある温泉地は、永い眼で視ると大概は衰退の道を歩んでいるが、湯村はそうであって欲しくないと切に思う。

 薬師湯はいわゆる湯小屋ではなく、「湯村温泉会館薬師湯」が総称で、二階建ての建物で、一階が公衆浴場になっている。ひょうたん形の浴槽に熱い湯がはられている。ここも当たり前四年振り。湯は本当に熱い。寿荘の温度とは比較にならない。源泉に近い分九十八度に近いわけだ。同浴の人たちの会話からはドラマにも出てくるような、よもやま話が聞こえてくる。しばらくは眼を瞑りじっと浸り続けていたいと思った。

  -----------------------------------------------------

 紀行ライターD氏のいうドラマとは、NHKの放映していた「夢千代日記」のことです。
 骨伝導で温泉を堪能しながら、かつてのドラマと同じ声を聴いてみるのも山陰旅情かもしれません。
 そして氏は湯村温泉について、最後に述べます。

  -----------------------------------------------------

 やはり湯村は名湯であった。
 いろいろな感慨が交錯はするものの、この熱い湯に同化していると、もういつの間にか“4年間の月日の懸念”は完全に解け去ってしまっていた。

  -----------------------------------------------------

 骨伝導と山陰旅情は、名湯をも飲み込む技術です。

 ⇒ 骨伝導の秘伝情報へ

 紀行ライターD氏の旅はまだ続いています。
 骨伝導と関係する部分のみ特別掲載する許可を得ていますので、随時公開していく予定です。

 お楽しみに。